大多数の健康食品は
効果がなさそうですが・・・

 しばらく更新が滞っていました。正直なところ、この先の展開をどうしてよいか分からなくなったからです。

 ただ淡々と様々な健康食品について、その成分を調べ、その成分に該当する効能を調べ、それが果たして「悪性リンパ腫」という病気に対して効果があるのかどうか、ということを書いていけば良いような気もしますが、それにしては前ページのサプリメントの効能について書いた内容のインパクトが大きすぎました。

 健康食品としては比較的著名な11成分ですが、DHCやEPAを除くと、効果があると判断できるような客観的データはほとんどないということが分かり、何となく想像はしていたものの、「やっぱりそうなのか」とある意味がっかりしています。

 もちろん前ページの調査は、特定の11品目についてのみの調査結果ですから、その他、山のようにある健康食品成分の中に画期的な効能を発揮するものが含まれている可能性も充分考えられます。

 また前ページの結果は、あくまで効果があったという客観的な資料がほとんどない、というだけであり、逆に効果が全くないという資料もない以上、「もしかしたら」という曖昧さも残っているように思います。

 さらに個人個人で体内の代謝環境は異なるはずですから、ほとんどの人に効かないような健康食品または成分であっても、たまたまその人の体内に不足している成分が大量に含まれていて、それが効果を発揮するという現象が起きないとも限りません。

 一方これを逆に考えると、ある人にとって効果があるように思える健康食品であっても、他の人にはまったく効果がないという現象が起きる可能性も大きいように思います。

 さらに、ある健康食品を摂取したとき、その食品の成分に体に良いと思われる物質が含まれているとしても、胃から小腸や大腸に至る代謝過程で、その有用な成分が、そのままの形で消化吸収され、体内の不足している部分にうまく運搬されるとも限りません。

 消化・吸収・代謝というのは、基本的に成分を細かく分解し、人体にとって有用な成分に作り替えることを意味していると思われますので、場合によっては有効と思われた成分がまったく別の物質に生まれ変わる可能性もあるわけです。

 というように、何だか疑えば疑うほど、事態は混沌としてきて、結局「良く分からないけど、みんなが良いと言うんだから食べてみよう、または飲んでみよう」という結論になるのかなと思います。

 それで満足できればいいのですが、効果が出ることを期待している場合は、やはり現状では裏切られることが圧倒的に多いと結論せざるを得ないことが残念でなりません。

 しかし、わずかでも可能性があるならと考え、普段は食べないものを食べることによって、体調が変わるかもしれないと期待する人も必ずいると思います。

 その意味では当初の流れを踏襲して、もう少し個々の健康食品の成分、効能について愚直に調べていこうかなと、ようやく思えるようになってきました。その調査が終わった時点で、改めて全体を振り返って私なりの結論を導くべきだろうという考え方です。


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