薬用人参

 名前はよく聞きます。人参という名前ですから、我々が普段から食べている人参で、さらに含まれている成分がちょっと特殊なのかなと思っていたのですが、どうやら通常の人参とはまったく違う、つまり植物としての分類がまったく異なるもののようです。

 名称は薬用人参ですが、これ以外に「高麗人参」「朝鮮人参」といった名称も使われていますが、ウィキペディアによれば正式名称は「ナタネ人参」ということになるようです。

 古くから薬草として使われていたようで、人参という本来の名称は、この薬用人参が先立ったようですが、現在の人参が普及するにつれ、朝鮮人参等の名称が使われるようになったとのことです。

 というわけで、先ず通常の人参と薬用人参はまったく違う植物ですから、当然含まれる成分も異なります。通常の人参は赤っぽいのですが、これはβカロチンを含んでいるためです。

 一方薬用人参は写真を見ると茶色っぽい色で、説明ではサポニン群を多く含むと書いてあります。このサポニン群は古くから糖尿病、動脈硬化、滋養強壮、自律神経の調節等に効能があるとされてきたようです。ただウィキペディアでは制ガン作用等に関する記述はありませんでした。

 しかしサポニンという語句について調べてみると、これは発泡する成分という意味のようで、さらに細かく色々な種類があるようです。

 ただしこの薬用人参に含まれる代表的な成分は「ジンセノイド」と呼ばれる成分のようで、どうやらこの物質が、いわゆる薬用人参としての主要成分として認識されているようです。

 そこで次にこのジンセノイドと呼ばれる成分の働きについて調べてみると、ウィキペディアでは血圧を上昇させるが、調節する働きもあるとなっていてはっきりしません。

 しかしそれ以外の薬用人参を紹介するサイトでは血流を調節する作用があるという記述が多く見られます。つまり基本的には血液の流れを良くすると言うことのようですが、だとすれば血圧は下がるような気もします。

 一方血流が改善するという言葉を信じれば、私自身がガン細胞の増殖は血流が滞っていることにあるのではないかという疑いを持っているので、もしかしたらこんがらがったガン細胞周辺の血流を回復し、栄養分や免疫細胞をガン細胞と反応させ、アポトーシス(細胞死)を起こす可能性は否定できないなと思えます。

 つまり血流回復効果によって、ガン細胞増殖の勢いを弱める可能性があるという事です。

 これまで健康食品について色々調べてきましたが、血流回復に効果がありそうな食品はほとんどありませんでした。ここに来て始めてそれっぽい健康食品が見つかったかなという感触を得ています。

 しかし手放しでは喜べません。すなわち何らかの強い効果がある物質は、それ以外に人体にとって有害な作用を及ぼす場合もあるからです。

 「がんサポート情報センター」のページで、この辺りについてもう少し詳しく解説されていることが分かりました。このページでは利用しない方が良い場合についても説明がありますので、関心がある人は熟読した方がよいと思います。


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