祈りの効果を考えてみると

 「祈り」と免疫力の関係について調べていたら、「オキシトシン」という物質名が出てきました。いくつかのブログを読んでみると、「祈り」という行為により、脳内でこの物質が分泌されると書かれています。

 論理的な記述はあまりないように思うのですが、この物質が愛情や思いやりに関係していると書いている方もも多いようです。

 簡単にまとめると、自分以外の誰かの幸せを強く思うことによってこの物質が分泌され、その結果自分自身も幸せになるという事のようです。

 そこでウィキペディアでこの物質について調べてみると、脳の中央よりちょっと下にある視床下部という部分で合成されるホルモンの一種であると書かれています。化学式も解明されていて、C43H66N12O12S2という複雑で大きな分子量を持っている物質です。

 抹消組織では分娩時の子宮を収縮させる働きがあり、医学的場面で実際に利用されているようです。しかしこれを読んだ限りでは「祈り」との関連性は私には余り感じられませんでした。

 ただ、愛情や思いやりによってより多く分泌されることはいくつかの臨床実験で確かめられたという記述がある事も事実です。

 ではそれを認めるとして、他者への愛情によって、このホルモンが分泌され、それが自身の免疫力向上に繋がるのかどうかというところがよく分かりません。

 精神的な安定をもたらすから免疫力向上に繋がるという記述はありました。確かに恋人であれ、子供であれ、それこそ近隣の人であれ、他人に思いを寄せることは、孤立しているよりも精神的な安定をもたらすことは間違いないと思います。

 その精神的な安定が大事なんだと言われれば、それは瞑想や深呼吸と同じようなものだとらえることによって免疫力も上がるような気もします。

 しかし自分の免疫力を向上させるために他人を思いやるというのは、目的の順番が逆のような気もします。

 であるならば、自分を大切にすればよいと言うことになりますが、大切にすることと祈りというのもまた違う次元のような気もします。

 「祈り」という行為自体を私自身が本質的に理解していないこともあると思うのですが、自分自身の体が健康になることを祈るという行為自体は誰もが無意識に行っていることだと思いますので、そこから更に一歩「祈り」という念を深めることによって、どの程度の効果が生じるのか?私にはよく分かりません。

 このページは、私自身の理解不足もあり、中途半端な分かりにくい内容になってしまいました。


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