フランキンセンスとは

 前ページでリストアップしたアロマの中から、本来なら好きな匂いのするものを選べばいいわけですが、効能を見てやはり気になるのは「フランキンセンス」です。そこで一例として、これはいったどんな物質なのかをちょっと調べてみることにしました。

 ただし商業的なページの内容はなるべく避けるようにしています。「All About」の記事が見つかりましたの、今これを読んでいるのですが、先ず「カンラン科の木本」と書いてありますが、意味が分かりません。

 そこで今度はウィキペディアでカンラン科を調べると、インドシナの原産で江戸時代に日本に渡来。写真を見ると、素人では、そこら辺に生えている樹木との区別がつきません。しかも細かい種類となると540種類になると書かれていますから、どれが由緒正しいアロマの樹木なのかは、文面だけではよく分かりません。

 しかしこの植物は江戸時代に日本に入ってきたそうで、実際に果実や種を食べたりしていたみたいです。一方樹木から分泌される樹脂のことを「乳香」と呼ぶそうで、フランキンセンスの場合は、この乳香に相当するものがアロマとして用いられるようです。

 また、フランキンセンスは「真正なる香」という意味を持つようです。ただしこのアロマ紹介のページで書かれている聖書の記述については、どうやら「オリーブ」と混同しているようだ、というのがウィキペディアの見解です。

 さてアロマとして使われる「乳香」ですが、樹木の樹皮に切り込みを入れて出てくる液体が空気に触れてかたまったもので、まあ松ヤニみたいなイメージでしょうか。ただし色は乳白色または黄褐色だそうです

 もう一つのよく分からない語句である「木本」とは茎の一部が大きく成長した部分のようで、もしかするとこの部分から樹液を採取するのかなとも思えます。(正直なところ、この部分はあまりよく分かりません)

 効能ですが、「All About」の記事では「メンタル面のケア」と書かれていますが、免疫力との関係は記載されていません。

 そこで「フランキンセンス 免疫力」と入力して検索すると、確かにたくさんのページがヒットします。しかしその9割は商品の効能の紹介またはセラピーの案内に関係するページで、フランキンセンスが生理的に何らかの作用を及ぼすことをきちんと説明したページは私には見つかりませんでした。

 さらに「フランキンセンス 成分」と入力して検索してみると、いわゆる有機化学成分がズラズラと書かれていますが、そのほとんどは私は聞いたことがなく、またどの成分がどんな作用を及ぼすのかということもよく分かりませんでした。またページによって書かれている成分名も異なっていたりして、「本当かな?」という疑いを持ってしまいます。

 というわけで、「まあもしかしたら、含まれている成分によっては、免疫力を上げるという効果がわずかにあるかもしれない」という印象を持つことは出来ましたが、「これを嗅いでいれば免疫力が高まる」と考えるのは、あまりにも安易だなと思えます。

 ただ実際に嗅いでみて、「あ〜良い匂いだ」ということが分かれば、「瞑想」の際、好きな音楽を流しつつ、この香りを部屋に満たせば、瞑想自体の効果は少し高まるのかなと思えます。ただしそれは「フランキンセンス」でなく、他の好みの匂いでも良いような気もします。 
 


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