ビタミンについて

 ガンに対して、通常の化学療法を行うと、その薬物の特性から、ガン細胞が減少する効果はあるのかもしれませんが、同時に正常細胞も大きなダメージを受けると言うことが分かってきました。

 抗ガン剤を調剤する現場を一度見学したいものだと思いますが、どうやら調剤する人は、薬剤が皮膚に直接触れないように、またその蒸気等を吸い込まないように、相当神経を使って行っているようです。

 つまり正常な人であってもかなり強い影響を受ける、ある意味毒性の強い薬物を、言葉は悪いですがガンによって体力を奪われつつある患者さんの血液中に直接入れていくわけです。

 当然ながら、薬物が最初に接するのは血管の内壁であり、個人的に血管そのものに相当大きなダメージがあるのではないかと想像しています。

 その後薬剤は血流や組織液、リンパ液に乗って全身に運ばれ、その途中で細胞分裂をしている細胞があると、その細胞に分裂を止めるよう働きかけるわけです。

 この時、その細胞が正常か異常なガン細胞なのかを判別する手段を抗ガン剤は持っていませんので、ともかく体内で細胞分裂をしている細胞に対して、敵味方の区別なく闇雲に働きかけると言うことになります。

 結果的に全身のあらゆる所に様々な副作用があらわれ、ガン細胞は消えたものの、免疫球も含んだ正常細胞も消えてしまい、まったく別の場所から現れた風邪や皮膚上に存在する常在菌が肺で繁殖し、肺炎で亡くなる、と言う場合があるようです。(我が家の連れの場合がこれに該当すると思っています)

 ではどうしたら良いんだということを、ここのところいろいろ調べていて、たどり着いたのが「高濃度ビタミンC点滴療法」です。

 本当に効果があるのかどうかは、ネットの情報を読んだだけでは判別しにくいのですが、少なくとも副作用は少ないように思えます。(もちろんネットの情報のほとんどは効果があるという意見です)

 そこで先ず改めて「ビタミンC」というごくありふれた物質について、調べてみようと思ったのですが、実は私の知識にそもそも「ビタミン」という言葉の定義すら欠落していることが分かりました。

 というわけで先ずはビタミンの定義から調べているのですが、先ず生物に必要な栄養素の一つであるという事が分かりました。

 もともと生物は生きていくために「糖類」(米やパン等)、「タンパク質」(肉、大豆、卵等)、「脂質」(バター等)が必要なので、これらを三大栄養素としています。

 ところが実際にはこれ以外に必要な有機物や無機物があって、この中の有機物の範疇にはいるのが「ビタミン」という名前になっています。

 ちなみに「無機物」の方は、カルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウムと言った、いわゆる基本的な元素です。

 次にビタミンですが、その機能で分類されていると言うことで、このあたりは栄養学の知識が必要なのかもしれません。

 それでもあえて分類してみると、先ず大きく「脂溶性」(水に溶けにくく脂に溶けやすい)と「水溶性」(水に溶けやすい)という二種類に分かれます。

 前者がビタミンA、D、E、で、後者がビタミンB、Cとなっています。つまりビタミンCは水溶性だと言うことですから、ビタミンを豊富に含んだ野菜を茹でてしまうと、そのビタミンCが溶け出してしまうと言う、よく聞く話しになります。

 なおビタミンの一般的な体内での役割ですが、酵素の働きを助ける事にあるようです。

 酵素というのは、生体内で起きる化学反応を円滑に進める補助的な物質です。その補助的な物質の働きを補助するということです。

 つまり特定のビタミンが欠乏すると、そのビタミンに関係した酵素の働きが弱くなるので、その酵素が関係していた化学反応が円滑に進まなくなり、様々な機能不全を起こす事になります。

 これらを総称して「ビタミン欠乏症」と呼びます。


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