R-ACES 療法の薬剤投与例
 一度寛解に至った患者さんが、再発をしたときに行われるサルベージ療法の一つのようです。

 Yの場合は、最初から強力なCyclo BEAP療法を行ったため、次の選択肢は少なかったのではないでしょうか。骨髄抑制の強く出るパラプラチンとキロサイドが入ることにより、血球の生産能力が著しく阻害されたように思えます。

 以下の表は、1クールの投与例ですが、要するに最初の6日間に集中して抗ガン剤を入れ、その後21日間待って、再び同じ投薬を繰り返すという方法です。これをYは6回繰り返したわけですが、結果的には今もって4回でも良かったのではないかと疑念が残っています。しかしあくまで結果論ですから、確信があるわけではありません。
日数  パラプラチン   ラステット    キロサイド   ソルメドロール  リツキサン 
4日間
持続点滴
2時間
点滴
3時間
点滴
30分
点滴
点滴静注
白金製剤
DNAの
合成を
阻害
植物
アルカロイド
微小管の
働きを阻害
ガン細胞の
DNAと
タンパク質の
合成を阻害
副腎皮質
ホルモン
免疫反応の
抑制
Bリンパ球
表面に
結合し
抗腫瘍効果
             ○ 
  ○    ○           
  ○          
     
     
        
              
              
              
10               
11                
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