EBウイルスと悪性リンパ腫の関係


 段々話が専門的になってきて、私自身の知識もまったく追いついていませんので、ネットの情報を駆使して理解するべく努めています。章の題名の「悪性リンパ腫の基礎知識」という趣旨があまり達成されていないような気もするのですが、この部分はやむを得ないかなと考えています。

 というわけでEBウイルスとは何か、と言うことですが「EBウイルスとは」という語句で検索すれば、いろいろと情報が得られます。

 しかしその説明はやはり専門用語の羅列で理解が難しいです。先ずこのウイルスはヘルペスウイルス群というものに所属していて、 これが人のBリンパ球に感染することによって引き起こされる病気であると書かれています。

 ところで一般的なヘルペスは皮膚の水ぶくれ症状等を引き起こすようですが、このEBヘルペスの症状はそれとは違うみたいです。

 普通は無症状または文章を読む限り軽い風邪症状みたいなもので終わり、9割ぐらいの人が子供時代にこのウイルスに感染しているそうです。

 ただこのウイルスに思春期頃に感染すると、伝染性単核症という症状を発症するそうです。この病気もリンパ節の腫れ等の症状はありますが、通常はそのまま治ってしまうようです。ただしウイルスは体内に残っています。

 名称の由来は、血液中に通常と異なる形のリンパ球が出現することからつけられたようですが、単核と言われても、やはりそれがどのように通常の形と異なるのかはよく分かりません。

 ただこのウイルスは人体内では鼻咽頭部の細胞や免疫系のB細胞内で増殖すると書かれていますから、この辺りが悪性リンパ腫と関係がありそうです。

 またBリンパ球に感染しても、その後は抗体が作られ問題は起きないのですが、希に眠っていたEBウイルスが体内で再活性化されることがあるそうです。(ウィキペディアの「慢性活動性EBウイルス感染症」のページを見ています。

 こうなったときのEBウイルスは、今度はB細胞ではなくTリンパ球やNKリンパ球を攻撃するみたいです。でこのときNKリンパ球にEBウイルスが感染している場合は、蚊に刺された後の皮膚が強くただれたり、潰瘍状態になったりするそうです。

 これらは蚊アレルギーと言われているそうですが、このような人は将来的にEBウイルス関連性悪性リンパ腫を発病することが多い、と書かれていてびっくり。

 何故なら我が家の連れは、蚊に刺されるとひじょうに痒がり、掻き壊すことが多く、そこがまさしく潰瘍状になっていたからです。

 医者からは原因は分からないと告げられていますが、今こうして原因をまとめてみると、余りに症状が合致します。(私はムヒでもつけとけば治ると単純に笑っていましたが、本当はもっと心配すべき症状だったのかもしれません。しかし大の大人が蚊に刺された跡が痒すぎるといって病院で治療してもらうのも、普通は考えられません)
 
 また上記の話からすると、この場合に発症しそうな悪性リンパ腫は、攻撃を受けたT細胞やNK細胞が悪性化しそうなものです。我が家の連れはB細胞でしたから、この辺りに矛盾があります。

 しかし蚊アレルギーであったことは事実のようなので、その意味では多少活性化したEB細胞を体内に持っていたのではないかとも思えます。


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