免疫力を弱める因子

 ちょっと話の流れからずれるかもしれませんが、今から6年ほど前(今は2013年1月)、連れが突然今まで聞いたことのないような病名「悪性リンパ腫」を発症しました。最初はいつもの診療所で「急性腎炎」と診断。

 すぐに「もう少し大きな病院に入院してください」との指示で、自宅近くの中堅病院に入院。そこでの精密検査の結果「悪性リンパ腫」の疑いがあると言うことで、今度は大学病院に救急車で搬送。

 2007年6月から本格的な闘病生活が始まり、一方で私の方は、緊急入院に狼狽えながらも息子と二人の父子家庭生活が始まりました。

 大学病院までは自宅から車で30分、私の職場までも車で30分。それぞれが正三角形のほぼ頂点に位置していたため、私は連れの病状と仕事の都合、さらに家事をこなしつつ、その正三角形の中をぐるぐる動き回っていました。

 当時の私の年齢は53歳。退職時期が近づく一方で、様々な責任を負わなければいけない立場にあり、職場でも病院でも神経をすり減らす毎日が続きました。

 結局連れの病状は、入院当初にステージVと言われたものの、最初の化学療法が効を奏したのか半年で寛解。様々な化学療法の副作用に苦しみながらも新しい年を家で迎えることが出来ました。

 私もほっとして、これでなんとか乗り切れればと思っていたのですが、2008年3月再発していることが確定。再び長期入院となり、より激しい化学療法が行われました。

 しかしすでに半年間の入院生活を経験していたので、私の生活環境にそれほど変化はなく、辛いながらも坦々と仕事、病院、家事をこなしていました。

 ところが2008年12月頃から強い化学療法を行っていたため骨髄への影響が予想以上に大きくなり、「急性骨髄性白血病」を発症。2009年2月に帰らぬ人となりました。

 その後、私はそれまでの看病の疲れか、緊張状態の糸がぷつりと切れた状態になり、惰性で1年間仕事を続けたものの、秋口から体調が激しく悪化

 眠りが浅い、早朝に目が醒める、悪夢、不眠、動悸、血圧の突然の上昇、寝汗等々様々な身体的な不調が次々と現れ、体全体がだるく、無気力を感じ、人とのコミュニケーションを避けると言うような、自律神経失調症、または更年期障害、更にはうつ病というような症状が頻繁に出てくるようになり、しょっちゅう風邪をひいたりして、ともかく様々な体調悪化に見舞われ、最後の最後に「これでは体がもたない」と判断して、2010年3月に早期退職

 前回食事のことも書きましたが、この頃は酒量も増えていました。この状態があと数年間続いていたら、場合によっては私自身が取り返しの付かない病気になっていたのではと今でも思っています。

 というわけで私自身の主観的な感覚ですが、この頃の免疫力は相当低かったのではないかと思います。その引き金になっていたのはストレスと不眠、片寄った食事、運動不足だと思われるので、逆に言えばこれらの因子が免疫力を左右する条件だと言えるのではないかと思っています。


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