健康食品を摂取する理由と今後の方針

 前ページで、健康食品に付いてかなり否定的な記述をしました。しかし理屈の上ではそうであっても、「やはりどこかに体にとって良いものがあるのではないか」と期待するのは、自分の病気が現代科学では治療しきれないと思ったときの心情として当然だと思います。

 私自身、喘息やアトピーで様々な健康食品を試してきましたから、その気持ちは良く分かります。

 しかし悪性リンパ腫の場合は、何となく体調が悪いからこの健康食品を利用しようという軽い感覚とはかなり違い、いわゆる背水の陣で望む感覚と言えるかもしれません。

 それでも一般的には、健康食品は「何となく効果がありそうだから」という漠然とした理由で利用している方が多いのではないかと思い、先ずその理由について、ネット上で調べてみました。以下その結果です。

@ 体調の維持・病気の予防

A 健康の増進

B 特定の栄養素の補給

C 疲労回復

が主な理由で、その他に「美容」「ダイエット」「老化予防」という項目が並び、悪性リンパ腫の患者さんが一番期待すると思われる「病状の改善」がその次に位置しています。

 一方効果の点では、@A並びに老化予防を目的として利用している人は満足度が高いようですが、ダイエットや病状改善については満足度が低いという結果も出ています。

 つまりこの結果からも、健康食品としては現状の健康状態がほんの少し良くなれば充分満足できる類のものであって、病気そのものの治療に役立つと考えている人は少ないように思えます。

 また何を基準にして健康食品を選ぶかという項目では、

@ 機能性(効果・効能) 

A 含有成分名・含有成分量

B 原材料名

という項目に関心があるものの、安全性の情報についてはあまり気にしていない傾向があるようです。またたくさんの人が使っているとか、売れているとか、口コミといった、あまり客観性のないデータも参考にしているようです。

 というわけで、この章のテーマである、免疫力増強という効果も含めた「悪性リンパ腫に効く健康食品」というのは、残念ながら現時点では基本的には存在しないというのが結論になります。

 しかしそうは言っても、もはや化学療法では骨髄が疲弊するだけだというような状況に追い込まれそうなとき、それだったら少なくとも体への負担が少ない健康食品を使おうというのは誰もが考えることだと思います。

 そこでここからは、この章を書くに当たって最初の方で、「血流回復」がキーワードになるのではないかというのが私自身の結論ですと書いたので、これ以後少しその線に沿って効果がありそうな健康食品を探してみようと思います。

 つまりリンパ腫細胞周辺に存在するこんがらがった状態の血流を正常に戻し、リンパ腫細胞に化学療法の薬剤がきちんと届けられ、また血流内のT細胞やNK細胞がリンパ細胞近くに到達できる環境を作ると言うことことです。(あくまでこれまで調べてきたことから私が個人的に考えていることです)


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