サプリメント11品目の効能の評価

 今後の方針として「血流回復」をキーワードにして考えていこうとは思ったものの、実際問題そんな都合の良い健康食品が見つかるのだろうかという疑問もあり、その場合このあとの編集方針をどうしたら良いんだろうとちょっと悩んでいました。

 そんな折り、昨日(2013年4月25日付け)の毎日新聞朝刊の「くらしナビ ライフスタイル」というコーナーで「どう効く?サプリメント」という比較的大きな記事が目を惹きました。たまたま「どうしようか」と悩んでいたために目に付いたのだと思います。

 内容は、いわゆる栄養補助食品と呼ばれる「サプリメント」の成分が、実際に表記されている効能を持っているかどうかということを、消費者庁が各種の研究データと分かる範囲での臨床例を元に判定したものです。

 ただしサプリメントと言っても、記事に寄れば販売会社だけで200社ぐらいあり、さらにその品目は約7000ぐらいあるそうで、とてもすべてを調べることは出来ません。

 そこで11品目に絞って評価をしてみたというのが、今回の評価結果で、こういった結果を公表すること自体、サプリメントを販売している会社の営業に影響を与える恐れもあり、これまではほとんど行われてこなかったと言うことです。

 さてその結果ですが「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告」という文書でネットにアップされています。しかしそのページ数は85ページという膨大なものです。

 しかし効くのか効かないのかというのは、利用者側にとって大きな問題だと思いますので、とりあえず少し見てみました。先ず対象となった11品目ですが

@ オメガ3系油と呼ばれる「DHC」や「EPA」

A セレン

B グルコサミン

C BCAA

D イチョウ葉エキス

E ルテイン

F コエンザイムQ10

G ノコギリヤシ

H ラクトフェリン

I ヒアルロン酸

J ビルベリーエキス

の11品目です。これらを選んだ基準ですが、「諸外国において機能性が公的に評価されている成分、または健康食品市場において市場規模が大きい成分のうち、一定のエビデンスを有することが見込まれるもの」から選定したと書かれています。

 また評価結果はあくまで「成分」についての評価であって、製品についての評価ではないという断りも書かれています。

 評価内容は、各品目に対する効能ごとにAからFの6段階に分けています。新聞記事に寄ればAは「明確で充分な根拠がある」つまり効能があると考えられる。

 Bは「おそらく根拠がある」。つまり効能がたぶんある。さらにC以下の定義は書かれていないのでよく分かりませんが、段階が下がればそれだけ効能は否定的になると思われます。

 結果は上記リンクの18ページ以降に記載されていますが、残念ながら良い評価が得られたものはひじょうに少ないです。これを持ってしても、どうもなあという感覚が先に立ちます。


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