AHCC

 アルファベットの記号ですから、どんなものなのか名前からだけではさっぱり分かりません。ウィキペディアで調べてみると、「Active Hexose Correlated Compound」(活性化糖類関係化合物)という物質のようですが、これを読んでもさっぱり分かりません。

 更に調べると
Active:活性化
Hexose:6つの炭素原子が結合した糖類(六単糖)
Correlated:関係する
Compound:混合物
というのが和訳になるようです。
 
 内容を読んでようやく少しずつイメージがつかめましたが、キノコの菌糸の培養液から抽出されたαグルカンを豊富に含んだ植物性多糖体の混合物だそうです。

 開発したのは日本だそうで、健康食品として世界的に販売されていて、補完代替医療の一手段として取り入れられていると書かれています。

 原料となっているキノコですが、シイタケ属に分類されている担子菌という名称のもののようですが、担子菌というものを調べてみるとキノコとして知られている生物を含むグループと書かれていて、正直なところやっぱりよく分かりません。

 開発元は「アミノアップ化学」という会社で、この会社が作っている製品については、利用しているキノコは一種類だそうです。(健康食品を扱っている会社によっては数種のものを混合しているという記述もあるそうです)

 ちなみに有効な成分として考えられているαグルカンですが、これまで抗ガン作用がある(免疫を活性化する作用がある)と説明されてきたβグルカンとの違いは、連続して結合する部分の結合の向きが若干異なるだけで、構成原子等はまったく同じです。(単独で存在していた単糖分子の両脇に次々と同じ分子がくっついていく状態です)

 それが人体に対してどのような意味を持つのか、αとβではどちらが良いのか、というようなことは一切分かりません。要するに実際に試してみて効果があるかどうかだけを問題にしているのだと思いますが、ウィキペディアには以下のような記述があります。

 「AHCCは動物実験においてがんの転移を抑制し、薬剤による肝障害を改善することが報告され、臨床においてもNK細胞の活性化促進、樹状細胞(DC)の総数を上昇させる」そうで、これをそのまま受け取れば、抗ガン効果があると言って間違いないと思われます。

 人体に対しても投与された例があるようで、「肝炎」「膵臓がん」「乳がん」に対しても、改善の報告があるそうです。更に「肝がん」「胃がん」「大腸がん」「前立腺がん」等にも補助療法として投与され、QOL(生活の質)の向上が認められているそうです。

 健康食品について色々調べてきましたが、最後の最後になって、初めて公式に効果がありそうだと書かれている食品に出会いました。もしこの物質を以前から知っていたら、私は連れに服用を勧めたかもしれません。

 ただ今楽天で販売価格を確認したら、1日3錠服用で120錠入りが9800円。つまり40日で9800円。さすがに高いです。しかし本当に効果があるなら、命の値段としては安いようにも思います。


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