瞑想は副交感神経のはたらきを促進

 瞑想によって人体にどんな影響が現れるのかと言うことを、主観ではなく客観的に示したものがないかといろいろ調べていたところ、古い本ですが、地元の図書館で「癒しの科学 瞑想法」という書籍を発見。

 瞑想法にについて、論理的に書かれた本だなと思ったので早速借りてきて読んでいるのですが、かなり専門的で読み砕くのが難しいです。まだ4分の1ぐらいしか読めていませんが、瞑想によってガンが治癒したなんて言うことも書かれています。

 もちろん半信半疑の部分も多いのですが、瞑想を客観的に捉える方法として脳波についていろいろ書かれていますので、読み終わって自分なりに解釈できてお知らせできることがあったらまとめようと思っています。(ただ内容が難しいので、あまり自信はありません)

 参考までにアマゾンへのリンクを貼っておきます。ただし現在は在庫切れだそうで、中古品のみのようです。1995年出版ですから、今はもっと分かりやすい解説書が出ているかもしれません。

 というわけで前ページからの続きですが、@の自律神経機能が整えられる(副交感神経がはたらくようになる)ということは事実だと思われます。

 ちょっと考えても分かることですが、興奮の極みにある人は交感神経系が緊張しまくっている状態です。

 一方瞑想は静かに呼吸を繰り返し、動作を極端に抑え、外界からの刺激を極力減らしているわけですから、ある意味睡眠一歩手前の状態となっているはずで、副交感神経系が働いていることは間違いなさそうです。

 次に前ページのAについてですが、瞑想によって血流が良くなるのかはよく分かりません。ネットを使って「瞑想 血流」という検索語句で調べると、脳の血流は良くなるという記述は多数ありましたが、通常の体内の血流が改善されるという記述は見られませんでした。

 そこで副交感神経が緊張した場合、血管や血圧にはどのような影響があるのかを考えてみると、要するに体全体の機能が穏やかな方向に向かうわけですから、心臓からの拍動も穏やかになるわけです。(心拍数が減る)

 その結果血圧も低下しますので、その観点から考えれば血流も穏やかになるわけで、「血流が良くなる」とは一概に言えないような気がします。

 だとすれば脳内の血流も必ずしも改善するとは思えないのでが、メカニズムは分からないものの、瞑想によって前頭葉の血流が増えることは実験で確かめられているようです。(もしかしてそれが夢を見る原理か、と勝手に思ってしまいました)

 というわけで、もし前ページAのように「血流が増える」と言うことが明らかなら、それによってBの皮膚の温度が上昇することも納得できるのですが、血流への影響についてはちょっとまだよく分かりません。


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