深呼吸の方法

 前ページまで「瞑想」についての説明をいったん終えていましたが、改めてこの瞑想についてまとめたページを読み返してみて、結局「瞑想」は効果があるのかどうか不明なままで終わっていることに気がつきました。

 ただ瞑想と深呼吸(または穏やかな深い呼吸)は、その方法論の部分でかなり似ていて、なおかつ結果的に「瞑想」は副交感神経を刺激することによってストレスを解消する働きがあり、「深呼吸は」は体内に豊富な酸素を供給することが分かってきました。

 ということは両者が協調することによって、精神的な安定感が得られ、体全体に酸素が供給され、一部に生じていたかもしれない歪みが是正される可能性があるように思えてきました。

 その事が果たして「悪性リンパ腫」という病気を根絶したり、免疫力を高めるような直接的な効果に結びつくのかどうかは不明ですが、少なくとも瞑想や深呼吸が体に悪影響を及ぼすようなことはないでしょうから、治療の合間にやってみることは無駄ではないように思います。

 というわけで、きちんとやってみようと思うなら、瞑想に関する書籍を購入して実践するのが良いと思いますが、「瞑想」とまで行かなくても、単に目を閉じて深く静かに呼吸するなら、いつでもどこでも出来るはずです。

 では実際に瞑想ではなく手軽に出来る「深呼吸」をするとしたら、1日に何回ぐらい、または何分ぐらいやるのが理想なのか。

 まさかこのサイトの文章を読んで、起きてから寝るまで深呼吸を繰り返している人はいないと思いますが、通常の生活を行う上で必要な酸素は通常の呼吸で取り入れているわけですから、それ以上の酸素を無闇に取り入れたら、今度は酸素が過剰になる弊害が出ないとも限りません。

 というわけで、先ずは適正な深呼吸について考えているわけですが、最初は呼吸量です。深く吸い込むと言っても限度があり、息苦しくなるほど吸い込んだら苦しいだけで、精神的なリラックス効果は得られません。

 「深く」という言葉をよく考えると、「たくさん」という意味と「長く」という意味があるような気がします。その意味では、吸い込む量としては例えばレントゲン撮影で医師が「息を吸って〜、そのまま止めて〜、はい終わりました」というぐらいの呼吸量で良いのではないかと思えます。

 ただしレントゲン撮影の場合は一気に吸い込むと思いますが、深呼吸の場合はもう少しゆっくり吸い込んで良いのではないかと思われます。その方が肺で酸素を交換できる量が増えるように思えます。
 
 呼吸法については、他の様々なサイトで「腹式呼吸」について書かれています。基本的には胸郭を拡げて、横隔膜を下げ、ゆ〜っくり吸って、そのままちょっと待つか、すぐにす〜っと吐いていく、ということかなと思われます。

 方法論については様々な方が様々な説明をしていますが、こうゆうのはやっている内に自然に分かってくることもありますので、形からはいるより、継続できることを念頭に置いて行った方が良いと思います。

 では次にこの深呼吸を何回繰り返すのが効果的なのか?5分を3回なんて書いてあるサイトもありましたが、深呼吸を真面目に5分やったら逆に辛くなるような気がします。

 NHKの朝のラジオ体操の最後で整理体操代わりに深呼吸がありますが、これは4回ですね。時間にして1分ぐらいでしょうか。この程度で呼吸が落ち着くと言うことを想定しているわけですから、意識してやる場合でも数分?10回ぐらいかなという気がします。

 要はリラックス効果も狙っているわけですから、気分良くできる範囲で良いのではないかと思います。また目を閉じて「瞑想」と組み合わせるのも良い方法だと思われます。


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