「音楽療法」というのをウィキペディアで調べてみると「音楽を聞いたり演奏したりする際の生理的・心理的・社会的な効果を応用して、心身の健康の回復、向上をはかる事を目的とする、健康法ないし代替医療あるいは補完医療」と定義されています。
と言うことは、こういった療法が代替医療として認知されていると言うことです。私自身が音楽好きなのでこの療法にはかなり関心があります。
そう思いつつ、もう少し詳しいことを知りたいなと思って図書館に行ったら、ちゃんと音楽療法に関する書籍が出版されていました。分厚い専門書です。中をチラチラと読みましたが、かなり専門的なので、もう1冊の分かりやすく書かれた新書版の本を借りてきました。(このページをまとめている段階では、まだ読んでいません)
音楽そのものは人間がいわゆる文明というものを持ち始めたときから自然発生的に生まれたものではないかと思えます。例えば辛い作業をしているときに、その印象を何とか弱めようとして、互いに協調して声を出したり、一定の動作を繰り返すことが、ダンスや民謡のもとになったのではと推測できます。
また宗教においても、共に歌うことにより連帯感を高めたり、ある場合は一種のトランス状態を誘導する手助けになったのかなと思えます。
ということは、連帯感やトランス状態、そしてきれいな音楽を聴いているだけでなんとなく気持ちが落ち着いてくるように思える感覚というのを、もう少しきちんと体系的に分析できれば、音楽療法の効果も分かるのかなと想像しています。
ちなみに音楽療法そのものは、人間が音楽に親しみ始めたすぐの頃から注目されていたようですから、理論がどうのこうのと言うより、実感としてその効果があると考えている人が多いと言うことだと思います。
というわけで音楽療法の効果について先ず調べてみました。
具体的にあげられているのは以下のような事です。(順不同で書いています)
@ 実際に口ずさむことによる口や肺機能の改善
A 一緒に歌うことによる連帯感、協調性
B 歌や楽器演奏によって集中力を改善
C 音楽鑑賞による血圧の沈静化
D 音楽に接することにより、脳内物質の分泌が盛んになる
E 不眠の改善
F うつ状態等、精神的な落ち込みからの脱却支援
G 不安軽減、痛みというの緩和
H リズム感と共に、運動機能を改善
I 音楽にまつわる思い出による鎮静効果
他にも酒に音楽を聴かせると味がまろやかになるとか、乳牛に音楽を聴かせると乳の出が良くなるとか、植物も音楽の影響を受けるとかの効果が報告されています。