副作用の出現

 7月9日(月)、転院22日目。朝微熱。採血後胸のレントゲン。

 夕方病院着。朝の採血検査結果をもらう。LDH:245→216、ALP:1353→1123、クレアチニン:1.02→0.94と数値的にはかなり改善している。CRPだけが2.58→3.37と増加しているが、これは数種類の抗ガン剤が同時に体内に入ったからかもしれない。

 最初の抗がん剤(CHOP半量)は6月24日に投与。これで病気の勢いが止まったかに見えた(6月27日)が、約10日後の7月4日、再び病気の勢いが増している。Cyclo BEAP療法を始めたのが7月6日で、まさにギリギリのタイミングであった。

 点滴はいつものソルデム、ビーフリード。副作用は軽い味覚異常。足のしびれはほとんどないが、手がジーンとしてきたとようだ。

 髪の毛が抜け始めた。最初の抗がん剤投与から二週間弱ぐらいだろう。Yの髪の毛はひじょうにしっかりした直毛で、本人も長く伸ばし大事にしていたので、さぞかし気落ちしたことだろう。

 翌10日(火)、転院23日目。遅まきながら、上司が家族看護休暇制度を調べてくれた。年間で3日間取れることが分かった。

 早速利用することにするが、3日間とはいかにも少ない。ちょっとした怪我や急病なら問題ないが、我が家のような数ヶ月の闘病生活をサポートしなければならない場合は、あっという間になくなってしまう。ないよりはましだが、年休がどんどん減っている。

 介護休暇や休職を考えなくてはいけないのか。しかし休職はそんなに簡単に許可されないはずだ。介護休暇は、病気が病気なのでおそらく該当するだろう。しかし給料が減額される。これもまた頭の痛い問題だ。

 夕方病院に到着すると、妹さんとYのお母さんが来て話が弾んでいた。良い傾向だ。この日は肺のレントゲン結果を知らされる。良くなっている。自分自身でも咳が楽になったと感じているようだ。

 11日(水)、転院24日目。夕方病院着。入院して1ヶ月近く経過したが、一度も会計をしていない。そろそろ請求書が来る頃だ。

 毎日様々な検査をしているので、請求額が恐ろしい。高額医療費補助制度があるようだが、調べる時間もなく、内容もよく分からない。従って支払わなければならない金額も、現時点ではまったく不明だ。

 トイレに一人で行けるようになった。(これまでは看護士さんを呼んで、体を多少支えてもらいながら、点滴を引きずりトイレに行っていた)ただし左足は動くが、右足がまだ動きにくい。

 初期のカルシウム異常の影響がまだ残っている。また夕方になると咳が出てくる。明後日よりオンコビン、ブレオの治療が始まる。


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