順調に回復

 8月10日(金)。朝から平熱で問題なし。

 朝食後、ちょっと腎臓の機能が弱っているため利尿剤が処方され、さらに名称不明の肝機能改善薬を飲んでいる。

 体調は悪くないが、肝機能が悪いとかゆくなることがあるようだ。汗が良く出ている。これも肝機能低下の影響らしい。

 ちなみに肝機能の代表的指標であるGOTは56(上限38)、GPTは125(上限44)、γGTPは80(上限73)と、すべて少し上まわっている。

 11日(土)。外気温がやたら高い。昨日は37度だったが、今日はそれ以上かもしれない。体温より高い猛暑だ。

 昼過ぎ病院へ。点滴は昨日と同じ。血液検査の結果、赤血球の数値が下がっているため赤血球輸血。抗がん剤の副作用と思われる症状は、太ももと上腕のかゆみ。再び若干の味覚異常。

 13日(月)。朝平熱、血圧異常なし。相変わらず肝機能改善剤とノイトロジンが投与されている。

 食欲はある。胃痛はなくなった。手足のしびれがあり、味覚異常も続いている。汗はかかなくなった。血液検査結果を見ると肝機能がよくなってきたことがわかる。CRPも0.04と良好だ。

 14日(火)。朝は若干微熱で36.8度。血圧正常。体重減少。10時過ぎからオンコビン、ブレオが投与される。

 一時間半ぐらい経過後、頭が痒くなってきたので抗アレルギー剤を服用。オンコビンの副作用かもしれない。副作用はしびれと若干の味覚異常。汗はかかなくなった。

 15日(水)。外は気温が39.4度と大変な猛暑だが、病院内は一定の気温と湿度が保たれている。

 体調は特に問題ない。血圧、体温、酸素濃度、どれをとっても私より良い。昼に肝機能改善剤、その後ノイトロジンの予定。

 シャワーを浴びる許可が出たようで喜んでいた。これまでは濡れたタオルで体を拭くだけだったから、さぞかし気持ちが良かっただろう。ただし入院中は新陳代謝が落ちるのか、あまり汚れは出ないようだ。

 16日(木)。久しぶりに息子と病院に行った。入院後、息子が寂しがるかと心配していたが、案外平気なようで助かっている。

 たまに行くのは、新しいゲームを買ったとき、それを見せに行くのである。私は息子がやるようなアクションゲームはあまり興味がなく、息子が話し掛けてもあまり関心を示さないため、母親と話がしたいらしい。

 この日、血圧は正常だったが若干微熱あり。体重も少し増えた。内臓機能が改善してきた兆しかもしれない。

 点滴にメチコバール(ビタミン剤)が加わった。痺れを減らす作用があるという説明だった。(しかし使ってみた感じだが、あまり効果はなかったように思える)その他の副作用は感じていない。

 17日(金)。朝方微熱。血圧正常。午前レントゲン撮影。午後に輸血を予定。明日は骨密度測定(当初骨髄にもリンパ腫細胞が存在していたことがわかっているので、その影響で骨密度が落ちている可能性があった)。

 18日(土)。大型電気店でWiiとドラクエを購入。Wiiはリモコン全体を振り回す?ことが多いので、リハビリを兼ねている。

 朝平熱、血圧正常。昼前に骨密度測定用の注射をされる。昼過ぎ検査へ。戻ってきて、これまでと同じ栄養剤とノイトロジンを点滴される。舌が少し変(痛い)な感じで、口内炎の兆候が出てきた。

 19日(日)。日曜なので、私の母親とともに病院へ。私の母親は心配性だが、話し好きなのでYとはいろいろ話す。はたで聞いていると、どうでもいいようなことがほとんどだが、Yも母親もそれで充分満足している。話を交わすことが大事なのだろう。

 点滴はメチコバールとブレドニンで、その後血小板が輸血される。特に問題はなさそうなので、母親がしゃべるのに任せて、しゃべりつかれた頃帰宅。

 20日(月)。朝平熱、血圧正常、ノイトロジン投与。その後ポララミン、ブルフェン等の抗アレルギー剤が投与される。午後に入りリツキサン開始。最初は少なめに、一時間後通常量で様子を見ながら投与。わずかに微熱が出たが、特に異常なし。

 足が少しだるく、脇の下に発汗あり。舌の根が依然としておかしい。先日購入したWiiが活躍し始めた。時間つぶしとリハビリに役立っている。


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