ハワイ旅行に向けて

 6月15日(日)。再発入院31日目。

 早くも1ヶ月が過ぎた。午後病院へ。熱も下がり、頭痛もほとんどなくなった。今日もノイトロジンと血小板の輸血が行われた。白血球は回復したが、血小板の回復が遅れている。

 CTの結果は良くも悪くも無いという結果だったが、あまり早急に判断してもしょうがないだろう。

 昨日持参した「バリアフリーハワイ」という本の中で、症状を記入して海外に持っていける本があるという記載を発見。

 日本旅行医学会発行の「自己記入式安全カルテ」という本で、定価1500円。ネットで検索して、早速注文した。Yは2クールやって、結果を確かめた上で旅行に行くつもりだ。我々家族はそれを何とか実現させるべく、側面支援を行わなければならない。

 車椅子についてもインターネットで調べた。飛行機や車に乗せたりする必要があるので、重量と折りたたんだときの大きさが気になるところだが、重さは軽量で10キログラム強、通常のものは20キログラム近いということが分かった。

 折りたたみは、ほとんどの車椅子が可能なので、大きさについてはあまり悩む必要はなさそうだ。値段もいろいろある。また、自走式や介助式の違いで前輪の大きさも異なる。

 17日(火)。食欲が出てきたので、かねてから食べたがっていた「鳥のから揚げ」をデパートの惣菜売り場で購入し持参。夕方病院着。

 昨日から白血球が規定値を越え、感染症の心配は無くなった。しかし赤血球、血小板の回復が弱い。やはり薬剤が強すぎたか、多かったか。それとも骨髄のはたらきが想像以上に弱っているのか。

 ウイッグの購入を依頼された。昨年は長髪のものを購入したが、今年は帽子に人工の髪の毛がついているものだ。約1万円。ネットから購入できる。これはなかなか使い勝手が良いようだ。帽子をかぶるとショートカットの髪に見える。すぐれものだ。

 18日(水)。そろそろ新しいクールに入れそうだが、CRPが1.95ある。これが1以下にならないと始められない。どうやら2回目の治療は金曜からになりそうだ。しかし白血球は一挙に増加。ノイトロジンの効果が大きい。

 頼まれていたウイッグを今日インターネットで注文。また注文済みの「書き込み式カルテ」の本が昨日到着。早速見てみたが、悪性リンパ腫には対応していないようだ。しかし使える部分も多い。ハワイへ行くときは記入して持参する予定。

 19日(木)。今日から石灰化を溶かす薬(ダイドロネル)を服用。副作用が出ないことをあらかじめ確かめてから使用する薬剤のようだが、なぜか主治医は胸の影にこだわっている。逆に心配になる。


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