悪性リンパ腫の原因について(2)


遺伝的疾患
 これはほとんどあり得ないというのが現代医学の結論のようです。たしかにYの家系で、このような病気を経験した人はいません。しかしながら、遠い先祖まで遡ればどうかとなると、これは分かりません。しかしそこまで考察しても、あまり有益な結論は導き出せないような気がします。

放射線の多用
 一般的に放射線は染色体に異常を起こすとよく言われています。実際突然変異という言葉からも分かるように、様々な動植物に放射線を当てて品種改良を行うという試みが行われています。当然人間の生殖細胞や体細胞分裂をしている細胞に放射線があたれば、異常な細胞が生まれる可能性は高いはずです。

 しかし放射線は微量ですが、日常生活の中でも浴びています。太陽からの放射線や地中からの放射線が該当します。もしそれが原因であると結論づけると、世界中の人間すべてがガンになってしまうはずですが、現実にはそんなことは起きていません。

 日常の放射線を除外すると、あとは医療関係の放射線でしょうか。いわゆるレントゲンです。集団検診では必ず一生に何回か浴びています。また歯医者に行けば歯のレントゲンを撮ります。骨折すればその場所のレントゲンを撮ります。当然多数のレントゲンを撮影すればリスクは高まりますが、通常の撮影ではほとんど影響はないはずです。

 実際Yの場合を考えてみると、結婚以来検診にいくこともなく(それほど健康に自信をもっていた)レントゲンはほとんど撮影していません。わずかに歯科の治療で撮影したぐらいです。とするとこれも原因にはなり得ません。

地域や風土的な疾患
 これは入院直後に医者から出身地を聞かれたことから分かりました。どうやら出生地によって、病気の偏りがあるようです。具体的なデータは分かりませんが西日本の方が多いというようなことを言っていました。しかいこれにもYは該当していません。

更年期
 更年期という時期は体内のホルモンバランスがくずれます。Yの場合はそれが原因ではないかという説は、若干頷けます。ちょうど40代後半で、専業主婦でしたが、フラダンスの勉強のため毎日忙しく過ごし、なおかつ発表会が近づいたため、様々な部分でストレスがあったのかもしれません。

 そう考えると、更年期とストレスは、体が変調をきたす誘因になり得たと思います。

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