「笑い」の生理学

 笑うと人間の体内でどのような生理的変化が起きるのか?「ウィキペディア」では

1) 副交感神経が優位の状態になる

・ これによってストレスが解消される

2) NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化しガンの予防と治療の効果がある

・ 神経ペプチド(免疫機能活性化ホルモン)が全身に分泌される

・ NK細胞には神経ペプチドの受容体がある

・ 結果的にNK細胞が活性化する

3) 頬の筋肉が働き動く

・ ストレスを解消

・ 鎮痛作用たんぱくの分泌を促進

・ 血圧を下げ、心臓を活性化させる

・ 血液中の酸素が増加

等の記述が見られますが、これだけだと良いことずくめですね。大声を出して、それこそ腹を抱えて笑っているような状況を考えると、全身の運動にもなっています。またその際、ある意味自分自身がさらけ出されているとも思えます。

 これは無防備の状態ですが、だからこそストレスが解消されると考えても良さそうです。つまり自分自身を解放してあげると言うことです。

 そういった意味からも健康に不安がある人は「笑う」のが一番良さそうです。またくすぐられて笑うのも同様の効果があるみたいなので、どうしても笑えない人はくすぐってもらうのも良いかもしれません。

 一方「笑う」事によるデメリットはないのかなとネットで調べてみましたが見つかりませんでした。と言うことは笑う機会があればどんどん笑った方がよいと言うことになります。

 では意図的に笑ったらどうなのか?面白くもないのに声を上げて笑う真似をする、なんていうことをやっている団体もあるみたいですが、これも笑わないよりはずっと良さそうです。

 笑いや微笑みは他人とのコミュニケーションにも繋がり、コミュニケーションが生まれた段階で、ストレスも軽減されるような気がします。

 誰かと面と向かったとき相手が仏頂面をしていたり、不安そうな顔をしているとこちらも警戒し、それだけでストレスがたまると感じるのとまったく逆です。

 笑う門には福来たるという諺がありますが、昔から笑いというものに効果があると分かっていたからこそ生まれた諺だと思います。


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