回復傾向が続く

 6月27日(水)、転院10日目。Yの症状は落ち着いてきたが、これまでの好不調の繰返しを間接的に私から聞いていた母親が、心配のし過ぎで体調を悪くし、寝不足やめまい、動悸、息切れを訴えてきた。年齢的にも八十歳近いのでやむを得ない部分はある。

 この際なので、心配の元になっているYの元気な様子を見せた方が良いと判断し、一緒にYの大学病院へ。

 この日はYもこれまでになく調子が良かった。受け答えもしっかりしているし、顔色も良い。母親も安心したようだ。熱は36.8度。メジコンと燐酸コデインという咳止め薬を飲んでいる。

 10時に胸のレントゲンを撮影。やはり肺の影と胸水を主治医も気にしているのだろう。点滴薬剤はメロペン、ソルデムこれにファモチジン(消化性潰瘍剤と書かれているが、要は胃薬)というのが加わっている。血糖値は173(通常70〜109)でちょっと高目。手足のむくみはかなり軽減されてきた。

 28日(木)、転院11日目。若干寝不足だが、仕事をなんとかこなし、夕方病院へ。昨日は元気だった。今日も朝からメールのやり取りをして、体調がよいことは確認済みだ。そろそろ面会の回数を減らしても良いかなと考える。

 血液検査の結果一覧表をもらう。この病院は血液検査結果を必ず教えてくれる。初めは見方がわからなかった数値も、徐々に理解できるようになってきた。

 同時にエクセルを使い、これらの数値をこまめにコンピューターに入力し、一覧表とグラフにして病状の推移を見ている。

 まだまだ正常値からは、かなりかけ離れた数値が並んでいるが、入院当初からの流れをたどっていくと、基本的には改善の傾向にある。熱は36.9度であまり変化が無い。様々な薬剤を使っているので、多少の微熱はしょうがないのかもしれない。

 点滴薬剤はビーフリード(必須アミノ酸、ビタミンを含んだ栄養剤)、ビタメジン(混合ビタミン剤)といった栄養剤の他に、いつものメロペン。

 顔や手足のむくみはかなり減った。中でも手のむくみはかなり減り、足先のみとなった。トイレは介助をしてもらいながら行っている。

 久しぶりに洗顔や足浴もしてもらい、すっきりした顔つきだ。酸素は99%の飽和度。試しに私も測ってもらったが97%だった。私よりよほど良い。

 喉が脹れていて、食べ物が飲み込みにくいと訴えられた。喉にリンパ腫が出来たのかと不安になるが、抗がん剤の副作用とも思える。


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