様々な副作用が出現

 7月26日(木)、転院39日目。

 今日は病院に行かないつもりだったが、朝方うがいをしたら吐き気が出て、さらに鼻血も出たというメールがきた。心配になり急遽仕事の予定を変更して病院へ。しかし到着したときはすでに落ち着いた状態で、あまり行った意味はなかった。

 原因は副作用のようだが、Yにしてみれば様々な薬剤が体内に入り、どんな副作用が出るのか不安になるときもあるはずだ。医療の手は下せないにしても、近くに身内がいれば精神的な安心感が得られるはずだ。

 27日(金)。昨日のことがあったので、昼休みを利用して短時間病院へ。職場から病院までは車で20分なので、こうゆう時は便利だ。

 血圧正常。平熱。酸素も98%取り込んでいる。ノイトロジンが点滴されている。血液検査結果も、ほとんどの指標が少しずつ正常値に近づいている。再び職場に戻って安心して仕事に打ち込む。

 28日(土)。すっかり梅雨が明けたようで朝から暑い。朝平熱。血圧正常、酸素も問題なし。オンコビンが静脈注射。赤血球輸血。喉が少し痛いせいか、午後に入り微熱。口内炎が発生。口が開けずらい。点滴でノイトロジン。

 口内炎については、あらかじめ予告されていたので、「やはり出てしまったか」と思った。吐き気がほとんどないだけ良いようだが、食べられるものが限られる。最近流行の、味つきの小さなロックアイスを購入。これがあると少し楽らしい。

 29日(日)。転院42日目。朝のメールで、昨晩から37.9度の発熱、下痢、喉の痛みがあると連絡が来ていた。

 副作用がだんだん厳しくなっている。うがい薬が変更になり、少しうがいをしやすくなった。(Yの場合はイソジンを使うと、かえって吐き気を誘発してしまうようだ)

 エレース(外皮用の薬)、マズレニンG(口腔内消炎剤)、キシロカイン(局所麻酔剤)が投薬されている。口内炎がひどくなり、口の内外がはれているためだ。(ほおも少し膨らんでいる)食べ物を飲み込みにくい。

 食べたいのに食べられないのは悲惨だ。病院暮らしの中で、食べることは大きな喜びを伴うが、それがだめということになると、ストレスのはけ口もなくなるし体力も弱まる。

 持参したチューブ式のゼリーをかろうじて食べている。それを見守るだけなのが歯がゆい。

 どうやらラステットが口内炎の元凶のようだ。私が見舞いに行っている最中に、徐々に熱が上がってきている。心配だが今のところ39度まではいっていない。

 30日(月)、転院43日目。Yの副作用が心配だったが、この日はYが入院する前に息子と約束していたディズニー・シーに行く日だ。我が家からはちょっと遠いので、翌日一日中遊ぶために、今日は近くのビジネスホテルに宿泊。

 我々がホテルでのんびりしているとき、Yの喉はさらに腫れてしまい、ますます食べにくくなったらしい。近くにいればいいのかもしれないが、症状を和らげることは出来ない。メールでやりとりをして、「楽しんで来ていいよ」という言葉に甘えることにする。

 翌日はオープン時間前にゲートに到着するが、すでに大混雑。9時オープン。とりあえず人の流れについて目的のアトラクションへ。人は多いが、混雑時に較べると空いているのだろう。ファストパスを使い、どれも5〜20分待ちで利用できた。

 この間、Yは病院で副作用と闘っていた。朝方37度代の熱。喉の右側が特にはれている。食べられない、飲めない、タンが出せない。三重苦だ。体重も減少した。主治医の話、「今週末までには良くなるでしょう」との言葉を信じるしかない。


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