1クール目の最後はリツキサン

 8月4日(土)、転院48日目。最初の病院の入院を含めると、すでに二ヶ月近くが経過した。

 今日の体調。朝方微熱で、しばらくしていったん下がるが、今度は胃痛。胃のレントゲンを撮るが異常なし。体重が増加に転じた。高栄養剤の影響だろうか。腎機能が落ちている。

 午後に入り再び熱が上昇。口内炎はかなり楽になる。毎日のように発熱が繰り返されるので、少々の発熱では驚かなくなってきた。点滴はいつものように高栄養剤、ソルデム、メロペン。

 5日(日)。午前中に、私の母親やYの実家のお母さんと電話やメールでやりとり。みんなで見舞いに行く予定だったが、熱が37.7度あるほか、胃痛や筋肉痛もあり中止。

 胃痛は昨日よりは治まったが、代わりにだるさや頭痛がある。副作用が順繰りにまわっている印象だ。

 高栄養剤点滴のせいか、体重が増えてきた。点滴は昨日同様、高栄養剤、メロペン、これにノイトロジンが加わった。明日採血をして調子がよければリツキサン治療に入る。

 6日(月)。朝方37.8度まで発熱。その後下がる。11時前にブルフェン、ポララミン(抗アレルギー剤)を服用。

 リツキサンを服用後1時間ごとに体調チェック。異常がないことを確かめて、点滴。いつものようにソルデム、高栄養剤、メロペン。白血球が44800と上限値をはるかに上回っているため、ノイトロジンはなし。

 胃は相変わらず重くて違和感がある。筋肉痛は少し和らいだ。背中を見せてもらったが、色素沈着が激しい。これも副作用か。

 胸の赤味は消えた。全体として快方に向かっているように思えるが、その早さはかなり遅い。治療が長期にわたる理由の一つだろう。

 7日(火)、転院51日目。2回目のサイクル(2クール)に突入。

 朝37.0度、血圧正常。口内炎がようやく収まってきたので、今日からトレーニング食としてゼリーを食べ始めた。

 それと同時に、また新たなサイクルの始まりだ。先ずはブレドニンを服用し、利尿剤を点滴。胃が痛いと訴えたので胃カメラを薦められたが断る。

 病院側としては見たかったようだが、検査をして治るならともかく、ようやく体力が戻ってきたこの時期に、すぐに検査検査ではたまったものではない。

 幸いなことに、無理やり勧められることはなかった。胃痛はだいぶ治まった。点滴はいつもの高栄養剤。それが終わって抗がん剤のアドリアシン、エンドキサンと続く。

 味覚異常が収まってきたのは良い傾向だ。抗がん剤も特に問題なく終了。この日から14日間ブレドニン連続投与。新しいサイクルが始まる時期は、症状が安定していて本人も比較的元気だ。見舞いも気楽に出来る。


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